ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「国の守り神とも言える聖獣が解き放たれてしまうことの方が、この国にとって大きな被害ですわ」


「それに」と姫は付け加える。


「あなた方に使ってほしいのです。泉の守護者として、この国の王族として」


姫は頭を下げて「お願いいたします」と言う。

あたしと翔太は顔を見合わせて、それから頷いた。

顔を見ただけで分かった。

翔太の考えていることも、あたし達が同じことを考えてるってことも。


「お預かりします」


重なる声はぴたりと揃った。


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