ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
「そうだ。君は"サファイア"の当主。当主として恥ずかしくない行動をしなければならないが、それよりも自分の命を大事にしなければならない。当主は死ぬわけにはいかないのだ。それを忘れないように」
お父様の言葉に翔太は「はい」と力強く返事し、「志文、と言ったか」と志文さんの方を見てお父様は語りだした。
「口をはさむわけではないが、きみの主に対する思いはとてもよく伝わってきた。翔太君は良い部下に恵まれていると嬉しく思う」
志文さんは戸惑っているようで頭を下げるばかりだった。
「しかし」
お父様は笑顔をやめ、まっすぐに志文さんを見つめた。
「王城からの依頼は断ることはできない、絶対命令だ。君の気持ちも理解できるが、分かっていてほしい」
志文さんは深く頭を下げた。
きっとお父様に言われたことを志文さんは分かっているんだろう。
分かっているけど、それでも心配して仕方がないんだ。
きっとあたしが翔太を心配するのと同じように思っているんだろう。
「それから、由良」
お父様はあたしの名前を呼んだ。
「当主として神崎由良に命令する。この依頼をお前に任せる」
お父様が当主として下す命令は、それこそ絶対。
「姫の守護を遂行しろ」
「了解しました」
姫様の守護、それだけではなくて、翔太の守護も。
お父様は口には出さないけれど、気持ちは伝わってくる。
お父様だって翔太を失いたくないのだ。
お父様だけじゃない。
この場にいる全員が失いたくない存在。
だからこそ、みんなを守り抜く。
この依頼、絶対遂行する。
お父様の言葉に翔太は「はい」と力強く返事し、「志文、と言ったか」と志文さんの方を見てお父様は語りだした。
「口をはさむわけではないが、きみの主に対する思いはとてもよく伝わってきた。翔太君は良い部下に恵まれていると嬉しく思う」
志文さんは戸惑っているようで頭を下げるばかりだった。
「しかし」
お父様は笑顔をやめ、まっすぐに志文さんを見つめた。
「王城からの依頼は断ることはできない、絶対命令だ。君の気持ちも理解できるが、分かっていてほしい」
志文さんは深く頭を下げた。
きっとお父様に言われたことを志文さんは分かっているんだろう。
分かっているけど、それでも心配して仕方がないんだ。
きっとあたしが翔太を心配するのと同じように思っているんだろう。
「それから、由良」
お父様はあたしの名前を呼んだ。
「当主として神崎由良に命令する。この依頼をお前に任せる」
お父様が当主として下す命令は、それこそ絶対。
「姫の守護を遂行しろ」
「了解しました」
姫様の守護、それだけではなくて、翔太の守護も。
お父様は口には出さないけれど、気持ちは伝わってくる。
お父様だって翔太を失いたくないのだ。
お父様だけじゃない。
この場にいる全員が失いたくない存在。
だからこそ、みんなを守り抜く。
この依頼、絶対遂行する。