溺惑バレンタイン(『恋愛遺伝子欠乏症 特効薬は御曹司!?』番外編)
「いや、違うよ」
「じゃあ、見たい番組でもあるの?」
「え?」
航がわずかに眉を寄せた。
「だって、なんだかそわそわしている感じだもん」
「そ、そんなわけないだろ」
うろたえながら否定されて、亜莉沙はなんだか胸がモヤッとするのを感じた。
(南アフリカのプロジェクトが忙しいのも、結婚式の準備で大変なのもわかるけど、久しぶりに二人でゆっくり過ごすんだから、もう少しリラックスして楽しんでくれたらいいのに)
心ここにあらず、な彼の様子に、昨日、ファッション誌の読者コーナーで読んだ投稿文の内容を思い出す。
(確か、クリスマスに彼が本命の彼女と浮気相手とを掛け持ちしてたって話だった……。本命の彼女とは、ディナーを食べてから〝夜勤がある〟って嘘をついて別れて、夜は浮気相手とホテルで飲んで過ごしたって……)
航さんに限ってそんなこと、と思おうとしたが、彼がしきりに時間を気にしている様子が気がかりだ。
「じゃあ、見たい番組でもあるの?」
「え?」
航がわずかに眉を寄せた。
「だって、なんだかそわそわしている感じだもん」
「そ、そんなわけないだろ」
うろたえながら否定されて、亜莉沙はなんだか胸がモヤッとするのを感じた。
(南アフリカのプロジェクトが忙しいのも、結婚式の準備で大変なのもわかるけど、久しぶりに二人でゆっくり過ごすんだから、もう少しリラックスして楽しんでくれたらいいのに)
心ここにあらず、な彼の様子に、昨日、ファッション誌の読者コーナーで読んだ投稿文の内容を思い出す。
(確か、クリスマスに彼が本命の彼女と浮気相手とを掛け持ちしてたって話だった……。本命の彼女とは、ディナーを食べてから〝夜勤がある〟って嘘をついて別れて、夜は浮気相手とホテルで飲んで過ごしたって……)
航さんに限ってそんなこと、と思おうとしたが、彼がしきりに時間を気にしている様子が気がかりだ。