最後の恋愛Ⅱ
「だ、ダメですってば!まだ、あのその、お試し期間は終わってないしっ!」

大麦の厚い胸板をついて、何とか気力を振り絞る。

大麦は、じいっっと私を見下ろして言った。

「大和が好きだ。」

・・・

「愛してる。」

・・・

「ほんとは・・・お前が、嫌がろうが関係ない。」

何も答えず、いや、本当は何も言えなかったんだけど、呆然とする私の顎に指を這わせて続ける。

「お前は俺のものだ。」

って・・・そう言うと、大麦はふたたび私に口付けた。

どうして―なんだろう。

何で、大麦はこんなに私のことを好きになってくれたんだろう。

大麦のこと、私は・・・まだ何も知らない。

だけど、大麦は柊にいた私のあられもない酔いどれ姿を見ちゃってるんだから、余計に私のことなんかに執着心を芽生えさせるとは思えない。

のに―

唇から、舌を、身体を、食べられそうに思えるくらいに情熱的で、熱いキスをされて、私だって―そんな気になってくる。

大麦の好き好きってキス・・・

嫌いじゃない

いや、むしろ好き・・・

仕方ないよ・・・ね?

女にだって、性欲はあるし。。
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