最後の恋愛Ⅱ
第13章 「お試し期間は終了」
大麦のバカ

大麦の変態

大麦のスケベ

大麦の鬼畜

どうして、仕事場なんかでこんなことしようと考えるわけ?

しかも!

一度ならず二度も!

洗面台に両手をついて、ふうふうと息を整える。

どうして・・・

私は、こんな顔をしてるんだろう。。。

紅くなった頬

上気した唇

すっかり―

すっかり女の顔になってる・・・

大麦の手で―

「あら、森さんじゃないの。」

鏡に映るその人の姿にぎくりとする。

「やだ、お化けでも見るみたいに。」

「や、ぎゅうさん・・・」

呟くと、同時に涙が零れてきた。

どうしてなのか、止めれない。

「やだ・・・どうしたのよぉ」

私はひっくと泣きじゃくりながら、柳生さんが伸ばしてくれた腕の中に顔をうずめた。
< 171 / 226 >

この作品をシェア

pagetop