私の生きた証

変化

授業が終わりすぐに本郷世羅が私を呼んだ。
「ねぇー。虹巴ちゃん何調子に乗ってんの？杉本君わかると思うけどこの子に関わらないほうがいいよー」
と言いながら笑った。

昼休み。
いつも通り私のお弁当は捨てられていた。
すると杉本奏多は自分のお弁当を私にくれた。
「えっいいよ。あなたのがないじゃない。」
と言うと
「いいよ。俺そんな腹減ってないし。あとさ、奏多って呼んでよ虹巴。」

「ありがとう。奏多。」
と言うと奏多がえくぼを出して笑った。
かわいい笑顔だった。