アフターバレンタイン
藤野くんの両手がわたしの頬をはさみこむ。

額をコツンとぶつけられた。

「オレ、西原なら呪われても平気だし。だからそのマフラー、ちゃんと返してね」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!




「のっ・・・・・のろわないからね?ずっとちゃんと好きだったから」

藤野くんがふんわりと微笑む。

「オレも」

藤野くんが少し顔を傾けて、唇が軽くわたしの唇に触れた。

「昨夜できなかったこと、今夜しようね」

「!?」

「あはは、顔真っ赤。なんかいけないこと考えただろ?バレンタインのやり直ししようって言ったんだけど」




わたしの3年の片想いは、バレンタインの翌日に幸せなピリオドがうたれた。

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