アフターバレンタイン
後ろからかけられた声に肩がピクリとあがる。

いけない、普通にしてないと。

「藤野くん、おはよ。出来てるよ。机の上に置いといた。」

「サンキュー、さすが西原」
朝から爽やかな笑顔。



ねえ 誰と両想いになったの?

どんなふうにチョコレートを受け取ったの?



「・・・・・・・・・・西原?」

わたし、ぼーっとしてた?

「な、なに・・・・・・・・・・?」

「お前、微かに酒臭い」

ええっ!?
慌てて口を押さえる。

クスクス笑いながら渡された小さな箱。

「それ食っとけば?やるよ」

「あ・・・・・ありがと」

渡されたのはミントタブレット

「あんま深酒すんなよ」
そう言いながら、藤野くんは外回りに行ってしまった。
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