指先に囚われて…
「いいよ、僕も言っておかなかったからね。とりあえず、可愛くなった美弦ちゃんと少しお話したいからカウンターいいかな?」
『もう、そんなやめてくださいよ;では、こちらへどうぞ』
二人分のカウンター席を軽く引いて、座りやすいようにする。
『あ、お荷物はどうされますか?』
自然な流れで、ゆっくり語りかけるように言う。
これももう、日ごろから身についた習慣のようなもので…。
「お願いするよ、今山も預けておくといいよ」
「あ、じゃ、お願いします」
『はい、お預かりせていただきます』