指先に囚われて…

私の日常



 春風も終わりを迎え、少しずつ気温にも変化が訪れる5月中旬。


太陽の位置も高く、日が暮れるのもやや遅くなってきた今日この頃。


黒板に次々と並べられていく文字を、目の前にある薄く罫線の引かれた紙に写していく。


しかし、授業も終盤に差し掛かり軽く腕が疲れてきているため集中力も切れかかっている。


『…ふぅ』


眠い目をこすりながら、少しため息を吐き、もうすぐだと姿勢を正す。


そう考えていたときだった。


〈…ヴーヴーっ♪〉


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