やさしさだけをもとめないで。
あの頃の記憶が、頭をよぎる。
それは、出て行った母親の娘、つまりえみのことだった。

小さいころ。

義理の兄つまり、マオは幼い
えみに、たいして、すごく単純な物言いをした。

まだ、幼い子供だったから、
小学二年生だったから、まだ、子供の若き心には、抱かなかった。
愛という言葉に。
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