新婚の定義──嘘つきな君と僕──
「レナ、真っ赤。」

「だって…。」

「そういうとこ、すごくかわいい。」

ユウはレナの手を引いて、布団へ導く。

「さっきからレナが色っぽ過ぎて、かわい過ぎて、オレもう我慢できないんだけど。」

「え…。」

レナを布団の上に座らせると、ユウはレナを後ろから抱きしめた。

レナの耳や首筋にキスをしながら、ユウの手は浴衣の襟元からそっと忍び込む。

「浴衣って、なんかエロい。」

「ユウのエッチ…!!」

「知ってるでしょ?レナにだけ特別だって。」

「…うん…。」

ユウはレナを抱き上げ膝に座らせると、レナの髪を愛しそうに撫でた。

「オレは、レナの全部が好きだよ。」

「ユウ…。」

「オレはレナにしか、興味ないから。」

「うん…。ユウのそういうとこ、大好き…。」

照れ臭そうにレナが微笑むと、ユウはレナの唇に優しく口付けた。

優しいキスはやがて熱を帯びて、二人は浴衣を乱して抱き合った。


旅先でのいつもと違う夜。

いつもよりユウは激しくレナを求め、レナはいつもよりユウの愛情を深く感じた。


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