もう一つのダイヤモンド
頭の中に、アメリカが回り続ける。
車に乗っても沈黙で、思い切って唐突に話題を変えた。
「私、引っ越そうと思うんです。」
「えっ?」
「隼人さんのおかげで、足もよくなったし、もうちょっと病院から離れても、二部屋あるところがいいなって。」
この間、私が風邪を引いたときや、隼人さんが当直明けで寝ているとき、居間と寝室がいっしょだとどうしてもお互いに気を遣ってしまうから、というのが引っ越しを思いついた一番の理由だけど。
「そっか、じゃあ…」
珍しく隼人さんにしては歯切れが悪いけど、運転しながらチラッとこっちを見た後、言い切った。
「もしよかったら、俺の部屋の洗濯機とか冷蔵庫とかベッドとかもらってくれない?」
「えっ?」
「藤が丘も医者の寮みたいのがあって、そこに住むし、その後はアメリカだし。家具や電化製品は基本的にいらなくなるから。」
アメリカの話題からそらせたはずが、戻ってしまった。
車に乗っても沈黙で、思い切って唐突に話題を変えた。
「私、引っ越そうと思うんです。」
「えっ?」
「隼人さんのおかげで、足もよくなったし、もうちょっと病院から離れても、二部屋あるところがいいなって。」
この間、私が風邪を引いたときや、隼人さんが当直明けで寝ているとき、居間と寝室がいっしょだとどうしてもお互いに気を遣ってしまうから、というのが引っ越しを思いついた一番の理由だけど。
「そっか、じゃあ…」
珍しく隼人さんにしては歯切れが悪いけど、運転しながらチラッとこっちを見た後、言い切った。
「もしよかったら、俺の部屋の洗濯機とか冷蔵庫とかベッドとかもらってくれない?」
「えっ?」
「藤が丘も医者の寮みたいのがあって、そこに住むし、その後はアメリカだし。家具や電化製品は基本的にいらなくなるから。」
アメリカの話題からそらせたはずが、戻ってしまった。