Camp training~誰も救えない~
第1章
ここは、放課後の会議室…

「皆様、お疲れ様でした。本日も平和な学校生活となりまして、私は先生方に感謝をしています。ありがとうございます。」


この学校は、この辺りの地域では有名な高等学校。
生徒達殆どが、優秀生。部活も学問もトップクラスである。
生徒達が下校した後、学校長から声が掛かり、教師達はある会議室に集まったのだ。

「ゴホッ!さて、今年もこの時期がやってきましたね。毎年冬に行う強化合宿の時期ですね!」

学校長が咳払いをして切り出した言葉に、教師達は冷や汗を垂らし、生唾を飲み込んだ。
中には下を向き、うつむく教師も…
一体、‘強化合宿’とはどんなことなのか…

「みなさん、どうしたのですか?毎年恒例なことでしょ?」

静まり返った会議室、誰も一言も口を開かない沈黙の中、不敵な笑みを浮かべる。
< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop