夜人【ヨルヒト】さん
鳥肌が立った。

次に何が起きるのか、分かりながらもトキコは指を動かした。

画面を切り替え、電話帳からサナミの番号を呼び出し、発信ボタンを押す。

4回の呼び出し音と、着信の気配。

『現在こちらの番号は、電源が入っていないか電波の届かない……』

カタカタと手が震え、携帯を取り落としそうになる。

電話を切り、トキコはメールを打った。

『旧校舎に行く時間はないよ。早く教室に戻ってきて』

絵文字を交え、わざと明るく振舞った文面で不安を拭い去ろうとする。

宛先に2人を指定し、送信する。
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