私は初めから病気だったワケじゃない!!

高三 てんかん一応治った?

脳波検査の怪しい波形が、
去年から無くて、
以前発症したてんかんは、
もうおさまったとして、
抗てんかん薬の量を減らし、
薬が切れたらおしまいというところまで、
こぎつけた!

やっとてんかん治るんだなぁ〜♪

途中で、主治医が病院を退職して、
奥様の内科と一緒の個人病院に移られた事もあった。

前の病院の、
小児科の脳波室のベッドもかなり窮屈になっていた。

内科と一緒の個人病院だから、
高校生の私にとって、
いつまでも小児科に出入りしていた違和感が無くて、
良かった♪

主治医の個人病院は、
脳波検査の設備も完備で、
大病院の所要時間とは、
全く違って、
本当、疲れ方が全然違ったの♪

病院に行って、
余計くたびれて帰ってくるのは、
こりごり。

診療所万歳♪

私は、こうして、
病気が1つ減りそうで、
嬉しかったのだが……。

精神的には、不安定な受験期。

美大受験のため、
睡眠不足もあった。

保健室も、
具合悪くなっても、
行く気にならない。

以前階段を上り降りしすぎたあの症状が、
もう一度起きた。

今度は、

まだ薬を飲んでいた時期だったけれど、
部活の時間中に、
校内を歩き回ってしまった。

気がつくと、
柔道場……。

礼をしないと入れない……。

あれ?
何でここに来ちゃったのかな?

ま、いいや……。

柔道部のクラスメートが、

「ぴろ?」

「あれ?
どうした!?」

柔道場の縁を歩いてしまっていた私は、

礼をして出た。


どこをどう進んだのか?
教室に戻っていたら、
自分の机に伏せて寝て、
やっと落ち着いた。

美術部の部長を
顧問から降ろされると言われた。

副部長の高橋ちゃんと、
大山ちゃんは、
部長になるのは固辞していた。

そんな板挟み状態で、
部活の時間中、
歩き回ってしまった。

「あ!
いた!!」

「保健室にいなかったんで、
探したよ!」

高橋ちゃんと、大山ちゃんが、
ちょっと調子が悪くなった私が、
保健室に行ったハズなのに、
校内でうろついていたのを知り、
探しに来ていた。

「部活……。
あまり出れないの?」

高橋ちゃんが聞いた。

「うん……。
ごめん……。」

「あまり……やりたくないけど、
仕方ないね……。
副部長がやるのが筋だって、
先生に言われた。」

「私が、副部長するから、
やってよ!
二学期には引退だし……。」

「あと少しか……。」

もうすぐ卒業だ!!

秋の文化祭に出す絵を仕上げたら、
引退だ……。

「仕方ない……。
部長やるよ……。」

高橋ちゃんが、
折れてくれた。

「うん……ごめん……。」

私は、美術研究所に、
毎日学校帰りに通うようになっていた。

受験で、友情にもひびが入りかねない……。

部活がある日は、
私は、先に帰るようになった。
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