私は初めから病気だったワケじゃない!!
再び

予備校へ

美大受験を経験した私は、
精神的にも、肉体的にもボロボロだった。

いつも通り、
食事はよく食べていたけれど、
手足や全体的にがげっそり痩せてしまった。

受験に失敗したのは、
美大受験を甘く見ていたからで、
漫画家になるのなら、
ちょっと遠回りの方向だったと思った。

才能も、デッサン力もない私には、
そう簡単に、
合格など出来なかったのだ。

この先、
美大受験は無理だと感じたので、
予備校に通うことになった。

すんなり進路変更は、
出来なくて、
しばらく頑張ってみたら、
親が、折れてくれた。

美術の実技よりも、
学科の評価が高くて、
この先、実技が低い中から上がるよりも、
学科の方をのばしてみたら、
なんとかなりそうだと思ったのだ。

しかし、私の通った高校のレベルでの成績だと、
受験校と比較したら、
どのみちレベルは知れたものだった。

普段、サボっていたツケがまわってきた。

予備校では、
基礎学力強化をするクラスになった。

ここまで、勉強するものだったのかと、
あらためて驚いた。

予備校の講師たちは、
授業が分かりやすい人が多かった。

ここで、女子の浪人生は、
珍しいので、
すぐに友だちになった。

皆、電車で遠くから、
通っていたので、
あまり同じ学校の生徒を見かけなかった。
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