Dream。~君と私の応援歌~
「みんな。信太の話を聞いてあげて……」
私が信太にうなずくと、それに答えるように信太もうなずきかえす。
「……俺、星蘭高校をやめたんだ。罪悪感がすごくて……。あそこは俺のいる場所じゃないと思った」
「だから何だよ?お前が高校をやめようと、俺たちに関係ない。お前らが湊に何をしたのか……どの面さげてここに……」
「先輩!」
今にも殴りかかりそうな勢いの高峯くんをとめたのは、他でもない湊くんだった。
湊くんになだめられ、高峯くんが舌打ちして信太に「で?」と促す。
「……あんたの言う通り。あんたたちには関係ない。……でも、知ってもらいたい。……綾野の足をケガさせたのは、わざとなんだ」
その瞬間、みんなの間に流れる空気が凍った。
湊くんも怪訝な顔で信太をみている。