Dream。~君と私の応援歌~
すると、バシッと湊くんの頭を裕也くんが叩いた。
「いって!!裕也、お前何すんだよ」
「ほんっと先輩にも俺らにも迷惑かけやがって!」
そう言う裕也くんの目には涙がたまっていた。
「まあお前がいなくても勝てたけどな」
ニヤッといたずらに笑う一輝くんと亮くんに、湊くんが舌打ちしながら二人をみる。
「これで甲子園出場も決まった。……お前が導いてくれたんだよ」
透が優しく笑うと、湊くんが照れ臭そうに頭をかく。
「……で?片瀬。こいつは何なの?」
イラついたように夏樹くんが信太を指差した。
そうだった。信太は……。