ご近所さん的恋事情
「やっぱり振られると思ってましたよ。渉さんが私に恋愛感情を持っていないのは分かってましたから」


「あはは。美佳ちゃんだって、そんなに執着してないだろ?」


好意イコール恋愛ではない。美佳は渉のことを気に入っているが、熱烈に好きというわけではない。

そういう気持ちは伝わっていた。


「フフッ、実は本命がちゃんといるんです。でも、渉さんと付き合ったら楽しいだろうなと思うんですよね」


よく笑う男…確かに楽しそうだ。


「すごいなー。やっぱり若いってすごいよね。いろんな可能性を見れるんだもの。羨ましいな」


瑠璃子は若いということを納得して何度も頷いていた。


「瑠璃子さん。その言い方、奥が深いですね。でも、可能性はあってもなかなか踏み込めないんですよ」


美佳は本命に気持ちを告げることが出来ずにいる。2番目、3番目に好きな相手になら気軽に言えるのだが。


< 16 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop