狂犬の手懐け方


「ちょっと来て」

「あ、おい」

篠原は俺の腕を掴んでどこかに連れていこうとした。

俺、これでも一応不良で通ってきてるんだけど。他校生とも喧嘩したりするんだけど。
……怖くないのか?

そんな疑問もすぐに吹き飛んだ。

そういえばこいつ、よく犬塚と一緒にいるな。

さっきのを見て、男の俺ですらあまり関わりたくないと思った犬塚と、だ。

恐れなんて、きっと持っていないのだろう。

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