元カレ
話し込んでるうちに、辺りは薄暗くなろうとしていた。
「ごめんね、こんな時間まで……」
「いいんだって。久々に会えて、話せてよかった。ってか玲奈ちゃん、謝り過ぎ」
でも、よかった。
こうして久々に村田くんに会えて。
村田くんのおかげで少し元気が出たし、少し心強くなった。
「家まで送るよ、玲奈ちゃん」
「えっ!いいよー!そこまで迷惑は」
「なーに言ってんの!ここは大人しく僕に送られてよ。ストーカーに遭ってるなら、尚更だよ」
確かに……。
お言葉に甘えて、村田くんに送ってもらった。