続・生意気毒舌年下男子
「…おばさんに話、してきたのか?」
二瑚は本から目を離さないで、あたしに聞く。
「うん。
ナポリタン以外にするよう言ったから」
「は?」
くるり、と二瑚があたしを見た。
眼鏡の奥の知的な瞳は、大きく見開かれていた。
「ん?
だって二瑚、ナポリタン嫌いなんでしょ?」
「…俺、いつ嫌いだって言った?」
「は?
さっき言っていたじゃない。
あたしがナポリタン出したら、いらないって」
「俺、そんなこと言ったか?」
「はい?」
二瑚、確かに言っていたけど…?
「……そうか」
二瑚は再び本に目線を落としてしまった。
あたしはただ、首を傾げるだけだった。