続・生意気毒舌年下男子
…ところで幸来、離れねーかなぁ?
嬉しいんだけど、そろそろ俺も限界。
「幸来。
良い加減暑苦しいから離れて」
グイッと内心勿体なく思いながら、幸来の肩を押す。
離れた幸来は、肩を落としていた。
…俺の気も知らねーで。
俺も離れたくないんだ。
ただ、このままだと幸来を傷つけてしまいそうで怖いから。
……俺って、健気。
「そういえば、雫と慎くんはどこだろうね?」
「探しに行くか?」
「うん」
てくてくペンギンのように歩きだす幸来。
俺はその右手を、さりげなさを装いながら握った。
だけどさりげなくはなかったようで、幸来は不思議そうな顔をしながら振り向いた。
「どうしたの、二瑚」
「また迷子になったら困るから」
「迷子になんてならないもん!
子ども扱いしないでよね!!」
ぷくーっと頬を膨らませて怒る幸来。
その姿にさえも、ドキドキしてしまう。
「そうだ二瑚。
雫と慎くん探す前に、お昼ご飯食べない?」
その途端、ぐぅ~っと音がした。
幸来が顔を真っ赤にする。
俺はたまらず吹き出した。