春雪頃~ハルユキコロ~

勘違い

侑也の好きな人って、誰なんだろ・・・。
そんなことを考えていた。そしたら、偶然廊下の窓から、侑也が見えた。
侑也は、女の子と話していた。
それを見て、私の胸はズキズキ痛んだ。

「あれー?マコトちゃんじゃーん!!」
「げっ!」
「『げっ!』って、ひどくない?w」
「あははははは」
「あぁ!篠原君じゃーん!」
「こら、声大きいって!」
「いいじゃーん!」
「えぇ。」
「し・の・は・ら・くーん!!!!」
「だから声大きいって!」
案の定、侑也はこちらを向いた。
その時一緒にいた女の子が、私と侑也と同小で、侑也のことがすきだった小谷里香だったことに気が付いた。

侑也の相手、小谷さんだったんだ・・・。
なんて思ったら、急に涙がでてきそうになった。
気づけば私は、その場から走り出していた。


by侑也

教室に入ったときマコトが男と話していた。
それを見た瞬間、その場から離れたくなった。
だから、教室からでていった。
そしたら、同小だった小谷里香が俺を待っていた。

「篠原先輩、お久しぶりです。」
「おう。」
「篠原先輩戻って来たって聞いて、来ちゃいました。」
「おう、そっか。」
「先輩、話があるんです。」
俺は、『なんだ?』っと、聞こうとした。
でも、廊下から、俺を呼ぶ声が聞こえてそちらを向いた。
そしたら、マコトと朝マコトと一緒にいた奴がいた。
俺は、マコトがそいつのことが好きなのかと思って、下を向いた。

しばらくして、顔を上げると、マコトはどこか行っていて、さっきの男も・・・
そっか、マコトは、今あいつと付き合ってんだな・・・。


そういうことかよ。

ほんと俺何やってんだろ。
何のためにここ来たんだろ。
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