遊園地は眠らない
「4人乗りだから3人ずつに別れようよ。ウチと雅哉と、それから…萌絵ね」

七海が当然のように言う。

「ほい」

メガネを人差し指で上げながら萌絵が答えた。

またあのガラスケースが置いてある。

そこへ各自がスタンプカードを重ねた。

さっきよりも少ない6枚。

「そっちから先乗ってよ」

あごで命令する七海。

「なんで?」

駿が素直にそう尋ねると、
「なんか怖いから」
と、答えた。
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