あの丘の上の公園で
でもね。と彼女は続く。
「楽しもうって気持ちがないと何も変わらないよ。全部モノトーン。」
さらに彼女は続く。
「真っ白なキャンパスにこれから何を描くかはキミ次第なの。全身全力で学生生活を送ろうよ。今しかないんだよ?ファイヤー!」
彼女の迫力にあっけらかんとした俺は、ふと笑ってしまった。
「ファイヤーってなんだよそれ」
「燃え尽きようぜって意味!ほら!綾人くんも一緒に、せーの!」
「言うか!」
「…あーあ、せっかく盛り上がってきたのに」
「生憎、俺も冷めた人間なんでね」