あの丘の上の公園で
「君はなんでそんなつまらない顔してるの?」
聞いたことある声が聞こえる。
心臓の鼓動が彼女だと教えてくれる。
「同じ学校だったんだね、しかも同じクラス!何かの縁かな〜」
白崎 那奈。
まさか同じ高校とは。
「今日は新生活のスタート。そんな日にそんなつまらなそうな顔をしない!」
「んなこと言われても学校なんて退屈でつまらないだけじゃん。適当に過ごしてればよくない?」
「私がいるよ。」
「え?」
「私が楽しくさせてあげるよ、綾人くん。」
へへん!と彼女は言ってのけた。