ハッピー☆ラッキー
過去との決別



「みんな、ここまでよく頑張ったね。しかもナナなしで決勝まで来られるなんて思ってもみなかった。

これで最後だから、勝っても負けても思いきっていこう!!!!」


大会最終日、


準決勝を何とか勝ち上がり、決勝を控えた最後のミーティング。


美帆の熱のこもった言葉に、みんなの表情が次第に試合モードへと変わっていく。


「先生からは何かありますか?」


美帆に振られ、


「言いたいことは全て柳原が言ってくれた。本当にここまでよく頑張った。

最後の試合だ、全力で明東大付属にぶつかって来い!!!!」


久保先生も顧問らしく締めると、


「福山、お前が一番わかってることだが、明東大付属は今までみたいなわけにはいかない。この試合、いつでも出られるようにしておけ」


わたしにダメ押しの一言を放ち、


「状況によってはツーセッターで行く。勝ちに行くぞ!!!!」


とどめの一言を放ってくれた……。


どこまでプレッシャーかけてくれるんだこの先生は……。



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