罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
ご飯を食べ終わると、龍也君は屋上の床に寝っ転がった。
「龍也君」
「ん?」
びゅうっ、と強い風がはたはたと彼の制服を揺らし、おなかがちらちら見えそうになっている。
「寒くない?」
「寒い。死ぬ」
凍えそうになって縮こまっていると、ぽんぽんと彼が床を叩く。
「何それ?」
「枕!」
「え?」
「膝かせ、膝!」
「膝!?」
って、膝まくらしろってこと!?
「で、でも……」
恥ずかしくて戸惑っていると、ぐっと引き寄せられた。
「ほら、言うことを聞く」
「う、うん。有料です」
「いくら?」
「え? えっと、じゃあ一分百円」
「高いのか安いのかわかんねーなそれ!」
けらけら笑いながら、正座した足の上にごろんと彼が頭を乗せる。
う、わぁ。
かっと顔が赤くなる。
「ど、どう?」
私はどこを見たらいいのか分からなくて、彼の顔を覗きこんでみる。
逃げられないように、手はぎゅっと握られている。