罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
「ん……なんか、やわらかい、けど」
「うん」
「……なんかけっこう照れるな」
「え!?」
その言葉通り龍也君もちょっと恥ずかしそうに顔を染めている。
「なんで!? 慣れてるんじゃないの!?」
「はぁ!? やったことねーし!」
「そ、そう」
びっくりした。
というか、どきどきする。
したことないんだ、膝枕。
私の方がさらに恥ずかしいんだけど。
大嫌いな人にそんなことされても嬉しくないだろうに。
龍也君、何考えてるんだろう。
すぐやめるかと思ったけれど、意外と気に入ったらしい。
彼は目を閉じ、だんだんうとうとしてきたようだ。
「……あったかい」
「うん」
本当に眠くなってしまったのか、そのうち静かになった。
……まさか寝ちゃったのかな。
そう思って耳をすますと。
やっぱりすうすうと、小さな寝息が聞こえた。