罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
そう言ったあと、私はその場から逃げた。
走って、とにかく走って、途中で転びそうになって。
それでも走って、あっという間に家についた。
家に帰って、扉に鍵をかける。
「……はぁ」
苦しい。
走ったからか、慣れないことをしたからか。
心臓が、破裂してしまいそう。
よかった。
まだ龍也君の前では、上手に笑えそうにないから。
彼の前で泣いてしまわなくてよかった。
安心したからか、次から次へと涙がこぼれていく。
扉につたい、ずるずると床に座り込む。
「ふ、うっ……」
すると安心したからか、涙がぼろぼろこぼれてきた。
でもいいんだ。
もう、我慢しなくて。
そう思ったのと同時に、大声で泣き叫んだ。