罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
顔が熱い。
告白なんて、一度もしたことがない。
どきどきしながら龍也君のことを見ると。
今までで一番驚いた顔をしていて、ちょっと笑ってしまいそうになった。
言わなくていいかって、何度も迷ったけれど。
答えなんてわかりきってるけど。
だけど、それでもどうしても伝えたかった。
「でも、返事はいらないから。
迷惑でごめん。でもなかったことにしたくなくて、どうしても言いたかったんだ」
「……ひな」
私は鞄を持ち直し、彼に笑いかける。
「これで龍也君、もう大丈夫なんだよね?」
「え?」
「罰ゲーム、ちゃんと終わったから。
星乃先輩とうまくいくといいね」
「ひな!」
「今日でお終いにしよう」
涙が流れそうになって、彼に背を向ける。
振り返ったら、泣いている顔を見られてしまう。
「さよなら、大神君」
「ひな!」