運び屋の受難


「女の子がこんな時間に危ないよー」

「!」

足音も気配もなく近付いてきたその人の声に驚かされた。

「一人で何してんの?」

いつもの笑みを浮かべている。
目の前にいるのはトオルさんだ。
私は自分の目が信じられなくて、何度も目をこすっては見直した。



私が何時間も待っていたのはトオルさん。

家も連絡先も知らない彼と会える方法がわからないから、出現率高そうなここにいたわけだけど、まさか本当に会えるなんて思わなかった。

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