運び屋の受難
運び屋の危機

ーーー


「……」

眼鏡を指であげる姿を睨みつけた。

目の前の、爽やかで知的な印象のその人は私に銃を向けている。



弾を受けて痛む左足と、そこから流れる血液。

目の前の男性の冷酷な視線。


私は一週間前の自分を心底恨んだ。

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