もしも私がーcasket in cremtion。

「のっ飲めぇ!?冗談じゃねぇ!本当にテメエは無愛想な上に不愛嬌な奴だな!」

「どっちも似たような意味だろうが。アホか?」

「それほど愛敬も愛想もねぇって言ってんだよ!」

「せっかく俺が取ってきてやったのに……。お前が飲まなきゃ俺の良いことが起きない。」とため息をして呟く。

「何自分勝手なワガママさらっと言ってやがる!?予定だろ?予定は崩れるもんだ!」

「予定は守る為にあるものだろう?」

「お前の予定だろ!?」

「ふ~ん、じゃあ俺が取って来たモノは飲めないと?」

「おお!そこまでは言ってないが、そうなるな!」

「……やるか?」

 幟呉が少し不機嫌気味に言うと

「やらいでか!」と永璃が不敵な笑みでそう言った。すると靭が

「ああもう!二人とも!トマトジュースぐらいでマジ喧嘩する気にならないでよ!」と二人を端の方に押して行った。

(このジュース何のジュースか聞きはぐれちゃったな。でも、何か大変そうだし、喉渇いてるし、まあ、良いか。)

 そう思い少し飲んでみると

「あ!これ美味しい!どこにあったんだろ?」

 意外に美味しく、三人の事はほっといて、私はこの飲み物探しに向かった。

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