ミャウミャウにキスを。
白い猫。
冷たい。

風が顔に当たった。
どのくらい、時間が経ったのか。
気を失ってたみたい。

体がちょっと痛い。

なんとか、
起き上がろうとした。


あれ⁈


顔を上げると、
何だか街が大きくなったみたい。

正史のマンションの前だった。

そうだ、
白猫。

あれ、いなくなっちゃった。

えっ?
あれ、あれ〜。
私、私の手が〜。


猫の手になってる〜。


鏡、鏡。


正史のマンションから、
少し離れたところに
自由が丘の商店街がある。

私は、四つ足で、
ヨロヨロと歩き始めた。

商店街に着くと、閉店間際のブティックが開いていた。
扉が開いている。
サッと中に入ると、
大きな鏡があった。


鏡を見ると…。

そこには、

白い猫が一匹。

エェッ!!


私は?私は?
私は、どうしちゃったの?


「きゃぁ、猫が‼」

あ、店員さんに見つかった。
私、猫、ですか???

「さ、出てお行き‼ シッ‼」








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