光の世界の住人

 「ま、まさっ、まさか!こんな空気みたいな人間が可愛いなんてそんな言葉・・・似合ってない!だめだよ」




 「・・・え!待って、莉子って自分のことそんな風に思っていたの!?」





 勢いよくブンブンと私が頷くと。





 「やだぁ、そんなわけないじゃんっっ!もっと自信持っていいんだよぉ!」





 夢ではないだろうか。


 この私が、か、可愛い。


 繭のほうが可愛いに決まっているではないか。


 繭の言葉を、信じてもいいのだろうか。





 「ねっ、メイクとかしてみたらどう?よかったら今日、街まで買いに行かない?オススメの店紹介してあげるっ」



< 25 / 26 >

この作品をシェア

pagetop