光の世界の住人
「ま、まさっ、まさか!こんな空気みたいな人間が可愛いなんてそんな言葉・・・似合ってない!だめだよ」
「・・・え!待って、莉子って自分のことそんな風に思っていたの!?」
勢いよくブンブンと私が頷くと。
「やだぁ、そんなわけないじゃんっっ!もっと自信持っていいんだよぉ!」
夢ではないだろうか。
この私が、か、可愛い。
繭のほうが可愛いに決まっているではないか。
繭の言葉を、信じてもいいのだろうか。
「ねっ、メイクとかしてみたらどう?よかったら今日、街まで買いに行かない?オススメの店紹介してあげるっ」