不器用彼女
あなたの笑顔のために…



あたしの彼氏を一言でいうと、


かなりモテる。




だから、バレンタインは大変な事になる。


朝、登校してきて靴箱を開けると落ちてくる可愛く包装された箱たち。


教室に行くと、机の上に山のように積まれた紙袋と箱、

机の中にも溢れんばかりに押し込まれている。



ホームルームをするためにやってきた担任にも呆れられていた。



あたしはその光景を遠目で見ているだけだった。


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