一夜の過ち・・・からの恋


***智之side***


夜中そろそろ寝ようか?と
思ったときの小林からの電話。


なんだ?こんな時間に?


そう思って出てみると


『梨沙が酔っぱらって・・・』


小林の携帯から掛けてきたのは
新人の千堂だった。


『酔っ払いを介抱するほどの
知り合いじゃない』
なんて断ると祐矢の番号を聞いてきた。


あいつに頼むつもりか
それは・・・ちょっと
いやだ。


『どこだ?』
場所を聞き そこへと急いだ。


到着してみれば
カウンターに頭を伏せて寝ている。


『おい!起きろ』


『寝てないよぉ』


小林は寝ながらオレに返事をする。


そして千堂は『後はお任せします』
と 彼氏が迎えに来たので帰っていった。


こいつどこへ運ぶか?
オレんち?いやいや・・・マズイ。


鞄の中から鍵を見つけたので
とりあえずこいつんちへ運んだのだ。


ベットへそっと寝かせてやると
『会いたかった・・・』
といきなりオレに抱き着いた。


会いたかった?
オレに?
いやいや違うな・・・。


さっき言ってた色恋の相談って
彼氏か?いや・・・
上の階の男とは終わったはず。


会いたかった・・・
うん?まだ好きなのか?



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