一夜の過ち・・・からの恋


―――どこです?―――


―――屋上――――


会社に屋上があるのは知らなかった。


―――どうやって行くんですか?―――


―――三階の非常口から上がるんだよ―――


言われた通り行くと
眺めのいいベストスポットがそこにあった。


「スゴい!!!」


「だろ オレの秘密の場所
人には言うなよ‼」


「言いませんよぉ~
それはいいですけど
お昼はちゃんと取ったほうがいいですよ」


「また言わす?」


・・・作ってくれる人を無くしたもんでね


「いえ」


「自分のも買ってきたのか?
食ってくるのかと思ってた」


「昼イチで会議があるって言ってたから
早い方がいいかと…」


「ほ~やっぱり出来る右腕だね」


「誉められてんのか貶されてるのか
よくわかりません」


「好きにとって」


何故か肩を並べて
弁当を食べた。


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