【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
そう、確信した。
「あんたは、涼が乗り込んだ時
仲間を傷つけないように、
下で待っとけって指示したよね。
あんたがみんなを守りたいように
みんな、あんたが好きなんだよ。
紅髪だって、いつも悠貴のこと気にしてたよ!?
・・・あんたを慕う仲間があんなに、ドラゴンの倉庫
いっぱいに、いるじゃない。」
そう、言いきったとき
悠貴が薄く笑った
「キモイねん。
あいつらが、俺を好きとか。
でも、しってんねん。
そないなこと。」
悠貴は、あたし達に背を向けると
首だけ回してこっちを見て言った
「ずーっと、手ぇ繋いどくとかホンマ仲えぇな。
あんたら、みたいなパートナー
俺も探すわ。
ホナ!」
そういって、歩き出す背中を眺めていると、
「かっこよかったじゃん。」
涼がボソッと言った
褒められた!?