100通目のラブレター

IN バスケ部



「葵!」

「はい!」


部活を始める前に、部活のための準備を後輩たちとしていると、
6年生の先輩に呼ばれた。


「どうしたんですか?」

「急なんだけど、今日からレギュラーメンバーのほうに加わって練習してもらうことになったから」

「え!?」

「監督が、『葵は、最近調子がいいみたいだし、代打要員として試合に出てもしっかり成績を残してるから、そろそろ試合に…』って。期待してるよ」

「…はい!」


すごくすごく嬉しかった。

入部当初から、
一刻も早く先輩たちと試合に出たくて仕方なかったし、そのために頑張ってきたから、とにかく嬉しかった。



だからか、
その日の練習はいつもよりきつかったけど、楽しく感じていたことを今でも覚えている。


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