インフィニティ(仮)
一度深呼吸し…。
刺さった木材をつかんで……。
一気に引き抜いた!
「ああうっ!」
激痛が足に走った。
フラフラしながらも立ち上がり…
必死に歩き出す。
左の方で物音がした。何かが倒れてくる!
容量は得ていたから避けるのは難しくない。
難なくそれをよけた。
倒れてきたそれを見ると何だか女の人が赤ん坊を抱いているような姿に見えた。
…お母さん?
もうお母さんと言えるほど原型はとどめていない。
「お母さん…由夏?あれ?…ねえ!お母さんなの!?」
触れたところから崩れさっていく。
はっとなり手を引いた。
指先が震えている。
「嫌だ!こんなのって無いよ!!」
僕の右手の石がひかり…。お母さんと由夏から出てきた白い塊を…食べた。
石は赤みを増した。
言葉がでない。食べた…お母さんと由夏を…。
ー…恭。ー
「母さん!?」
お母さんの形をした者がカタカタと物音を立てて僕の方を向いた。
ー恭。おいで…ー
お母さんに呼ばれた…。
吸い込まれるようにお母さんの方に行く。