インフィニティ(仮)


ーあなたも死んでちょうだいー


「…!」


僕はお母さんらしきものを押しのけた。

それは壁にぶつかり腕がもぎ取れた。


それを見て僕は現実を知った。

…不死者だ。



由夏が僕に牙を向ける。


噛まれれば僕も昴君のように毒をもらう!


…そうだ、昴君は!


僕はお母さんの形をした不死者を振り切り、家の外に出た。
うん。
あれはお母さんじゃない。そんな形をしているだけ…。


「うわっ!」


考え事をしていると人にぶつかった。

…さっきの黒ずくめの男だ。



「ご、ごめん…大丈夫?」



彼は無言でずっとこっちを見ている。

ええっ!?さっきあんなにしゃべってたのにっ!


彼は無言で僕に何かを手渡した。


「…なにこれ?」


しばらく沈黙があった後…。


彼は口を開いた…!


「………。」


だけだった。


「ええ!?何か言ってよ!!」



「……解毒剤。」

「…え?」


解毒剤?これのことかな…?

あ!これを昴君に使えば…。


「あ…ありがとう。キミ名前は?」


「………。」
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