幼なじみ
「全然知らなかったんだけど…。」


唖然とする私に智香は平然と言い放つ


「当たり前でしょ?
ただでさえ学校が違う彼女に、自分が学校ではモテるなんて言ったら…乃愛のことだから…」


「学校に乗り込む…。」


力が入る


「でしょ?
だから凪沙くんは得策ってわけ。」



う―…
わかっているけど


知っちゃった以上は気になるよ


智香の目をキッと見つめる

「ちょっと…私は行かないからね?」


言わなくても智香には伝わったらしい


「お願い!
一緒に凪沙の学校行こう!」


哀願する


智香の肩に触れた手が弾かれた


「行かないって言ってるでしょ。一人で行ってきなよ。」



それから何度か智香のセットクを試みるも

断固として譲らない智香


くそぉ…


私は諦めて
一人で行くことにした


もちろん
ナチュラルに化粧して
髪は緩く巻いて


いざ
凪沙の高校へ


雨の中
私は意気揚々と傘を広げて歩き出した
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