ハナミツ









午後から配達をして、途中降ってきた雪にびびり
ながらも無事に店に帰って来た。





…と。



「帰りましたー。ん?」


店が騒がしい。

「………あ、おつかれさま。蓮」


美咲がすたすたと近くに来た。



「店長の知り合い。ナナセさんとか。
…何か店長が騒いでるだけだから
気にしないでいいわよー。
萌香ちゃんはビビって店の奥に
ひっこんじゃったけど。……」



ナナセさん!




急いだら店内に行ったら案の定、七瀬さんがいた。


「七瀬さんっ!」


「やぁ、麗しの蓮の華君。
久しぶりだね。その節はお世話になりました。」


店長が何か言いたそうに七瀬さんを見ていた。


「いえ!わたしこそ。
……その、沢山お世話になりました。」








< 136 / 668 >

この作品をシェア

pagetop