ハナミツ
「百合ごめん、ちょっと藤ノ宮さんと話してきていい
?近くだから…」
「……私は構わないわよ。ただし、
風邪ひかせないでよね。うちの戦力なんだから。」
「お話……。ですか?」
七瀬さんは、うんと頷いた。
「こないだは、ありがとね。花を届けてくれて。」
近くに停めてあった七瀬さんの車を走らせ、近くの公園につき歩くことにした。
「いえ。お元気になったなら良かったです。綾瀬さんからも聞きました、ありがとうございます。」
「……ん。や、順調みたいだね。綾瀬からもこないだ
会ったときに話をしたけどもお礼を聞いたよ。なんかやけにニヤニヤしながらスマホをいじってたけどね、」
ニヤニヤしながら?
「そうなんですか。……ニヤニヤしながら?」
「多分に君と会う前だったのかもね。ちょっと見てて引いたもの。」
くくっと小さく笑った。綾瀬さんがニヤニヤしながらスマホをいじっていた。