私と彼女と彼等



「ん?どした?ちさきー?」


そう言って顔を覗きこんできた啓。




カァァァッ

顔が火照るのが自分でも分かる。



......ヤバい、啓の顔が正面から見えません。


「ちーさーきー?」

「ひゃいっ!」


あ、しまった噛んじゃった。


「ひゃいってー。」

お腹をおさえてケラケラ笑ってる啓。



うー。好きだなぁ。



ん?



好きだなぁ、って







あはー。


やっぱり啓のこと好きなんだな。私。





あははははは、


......叶わないのにね。




< 146 / 355 >

この作品をシェア

pagetop