君がくれた約束[続編]

本当にそれでいいのかな……?


シュウの中の何処まで立ち入っていいのか分からない。



「どうしたの?」


「ううん。なにもないよ。私頑張るね!テーブルマナーとか後、英会話とかも行った方がいいかな?」


「ゆっくりでいいんじゃない?一気にやっても疲れるだけで身に付かないし」


「そうだね」


「うん」



シュウが優しく笑うから、私はシュウのほっぺたに軽くキスして言った。



「じゃあ、そろそろ送ろうか?」


「もう少し大丈夫だよ」


「ううん。明日も仕事でしょ?早く帰った方がいいよ」


「そうだね」


「うん」



だってこれ以上一緒にいたら、シュウに『帰らないで』って言ってしまいそう……。


私とシュウは家を出て、バスに乗ると駅に向かう。



「あーあ……」


「なに?」


「あと何回このバスにシュウと乗ればお父さんが認めてくれるのかなって」


「何回でも。認めてくれれば回数なんて関係ないよ」


「……そうだね。あっ、シュウもちゃんとお父さんに話してね」


「分かってるよ」



シュウと一緒にいる幸せと、なかなか進まない現実に寂しくなる。


人生なかなか思い通りにはいかないな……。


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